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面白かったなろう小説②「転生王女と天才令嬢の魔法革命」

 

 どんどんいきます。鮮度大事。

 

面白かったなろう小説②

転生王女と天才令嬢の魔法革命

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特設ページ:https://fantasiabunko.jp/special/202001mahoukakumei/

小説家になろう作品ページ:https://ncode.syosetu.com/n8558fh/

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「パレッティア王国の王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアはひょんな事から魔法使いに憧れていた前世の記憶を思い出した。
魔法がある世界に転生したのに魔法が使えない!? それなら自分が使える魔法を開発するしかないじゃない!
夢に向かって周囲を振り回しながらも邁進するアニスフィア。やがて彼女は王国一の問題児として噂されるようになっていく。
そしてある日、アニスフィアは弟であるアルガルドが婚約者であるユフィリアへと婚約破棄を突きつける場面へと乱入してしまう。
魔法に愛されず、それでも魔法を愛した王女様はどこに向かうのか!? 転生者である王女様によるドタバタ劇がここに始まる。」(当該作品ページあらすじより引用)

 変人として悪名高いアニスフィア王女と、アルガルド王子から婚約破棄を叩きつけられたユフィリア嬢の2人が、逆境を跳ね除けて、人を助けたり人に助けられたりしながら王国を発展させていく物語です。

 この作品は私が「なろう小説も悪くないな」と思うようになった切っ掛けの1つです。他の切っ掛けは「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」とか「異世界でも無難に生きたい症候群」とか「駆除人」あたりですかね。

 ひとまず閑話休題

 「転生王女と天才令嬢の魔法革命」の物語は、ユフィリア嬢がアルガルド王子から婚約破棄を言い渡される場面から始まります。そこへアニスフィア王女が飛行実験中の不注意で窓をぶち破って突っ込んできて、婚約破棄を言い渡されてる途中のユフィリア嬢を攫って窓から飛んでいっちゃう、何ともはちゃめちゃな展開から始まります。既にちょっと面白そうじゃないですか?

 この作品の魅力は、勢いの良さです。あらすじに「ドタバタ劇」と自ら書いているようにびゅんびゅん言葉を読み進められるような勢いの良さが心地良いです。王女たちの幼少期あたりを全部飛ばして婚約破棄から始めるのも、切り取り方が豪快で気分良くなります。

 その勢いの良さは物語中の核心を突くシーンなどでも存分に活かされています。アニスフィア王女の変人になった理由や、気持ちを吐露するシーンなんかでです。登場人物たちの熱がダイレクトに伝わってくる書き方は、この作者の才能だと思います。私はこの作品読んで初めてなろう小説で泣いちゃいましたね。

 本編完結済み全206話、お暇な時間にぜひ読んでみてください。

 あ、最後にですが「転生王女と天才令嬢の魔法革命」は百合展開のある作品です。私は特にそういうのに抵抗ないので平気でしたが、ダメな人は読むのは途中までにしておくといいかもしれません